「一生モノ」として手に入れたロレックス。大切に扱ってきたはずなのに、ふとした拍子に手首から「カタカタ」「ゴトゴト」という異音が聞こえてきたら、背筋が凍るような思いがしますよね。
「もしかして、致命的な故障?」「正規店に持っていったら、今の相場だと20万円コースか?」と、不安が頭をよぎるのも無理はありません。2025〜26年にかけて価格改定が続き、フラッグシップモデルは200万円台中盤に達する個体もあり、正規OH料金もそれに伴い、維持コストもかつてないほど上昇しています。
本記事では、「ウォッチ・オーナーズ・アーカイブ」マネージャーⅮが、あなたの気になっている異音の正体を解明します。2026年最新の修理相場をどこよりも詳しく解説し、あなたの愛機を「資産」として守り抜くための当サイトからの正解をお伝えします。
ロレックスの異音「カタカタ」は故障?それとも正常?【結論:放置厳禁】

まず結論から申し上げます。ロレックスを振った時に「カタカタ」「ゴトゴト」とはっきり聞こえる音は、かなり高い確率で異常が疑われます(書き手の気持ちとしてはムーブメント(時計の駆動装置)内部の異常と言い切れない理由に、時計の個体差もあるため、かなり高い確率で異常かも?との表記に抑えます)。
ただし、最新モデル(3200系)に限っては、正常な「仕様」として音が鳴るケースもあります。正直難しいのですけど、この見極めが資産価値を守る分水嶺となります。
正常な動作音と「異常な異音」を見分けるセルフチェック項目
お手元のロレックスを耳元で軽く振ってみてください。
以下の比較表で、現在の状態が「進化の証」か「壊滅的な悲鳴」か判断してください。
| 音・振動の種類 | 判定 | 推測される状態 |
|---|---|---|
| かすかな「シャー」「シュルル」 | 正常(31系) | ローターが円滑に回転している健全な動作音です。 |
| 「シャカシャカ」「シュルシュル」 | 正常(32系) | 最新世代特有の「ボールベアリング」の構造上、無音とは限らない、正常な回転音です。 |
| 「カタカタ」「ゴトゴト」という打撃音 | 要注意 | ローターの軸(ローター真)が摩耗し、周辺パーツに接触しています。 |
| 振った瞬間に「ブルッ」と手に響く微振動 | 危険 | 軸のガタつきが深刻。現行モデルでもベアリング不良のサインかもしれません。故障の可能性があるので早めの点検を推奨します。 |
【ケース素材による音の違い】
ステンレスモデルに比べ、18Kゴールド(金無垢)モデルは金属の密度が高く、内部の音が反響しやすい傾向にあります。素材の特性を知ることで、過度な不安を避けつつ、真の異常を察知する眼が養われます。
なぜロレックスがカタカタ鳴るのか?工学的転換と世代別の物理的メカニズム

ロレックスは2015年以降、静音性より耐久性・性能を優先した設計変更を行ったと一般に受け取られています。ロレックスの姿勢の背景を知ることで、異音の正体が「進化」か「退化」かが明確にわかります。
旧世代(Cal.31系):「静かなる悲鳴」
1988年から長年愛された31系は、軸受にブッシュ(スリーブ)方式を採用し、油が十分なうちは無音に近い静粛性を誇りました。
- 摩耗のプロセス:オイルが切れると「面」で接触する軸受が直接摩耗。ローター真が細く「くびれて」しまいます。
- 二次被害:ガタついた重いローターが周辺パーツを削り、発生した金属粉が心臓部のテンプ(1秒間に数回往復する極小部品)に付着。精度の著しい低下や突然の停止を招きます。
現行世代(Cal.32系):ボールベアリングという「進化の鼓動」
最新のCal.3235等では、耐久性と効率を極限まで高めるため、ローターの支持部に「ボールベアリング」を導入しました。
- 点接触の構造:複数の球体が回転を支える「点接触」のため、金属同士が擦れる「シャー」という音が必然的に発生します。音の正体は故障でなく、70時間のロングパワーリザーブを実現するための仕様です。
- 10年サイクルの実現:ロレックスが公式に「約10年以内」のオーバーホール推奨期間を掲げられるのは、ボールベアリング採用により摩耗リスクが劇的に低減。結果として、静音性より耐久性・性能を優先した設計変更と受け取られています。
- 注目の技術:ニッケル・リン合金を採用した「クロナジー・エスケープメント」により、高い耐磁性能も両立しています。
【2026年版】ロレックスの修理代・オーバーホール費用相場

2026年1月の価格改定により、基本技術料はかつてない水準にあります。ここでは正規店と民間店の「リアルな数字」を比較します。
日本ロレックス(正規)と民間修理専門店の最新比較表
| モデルカテゴリー | 日本ロレックス(正規) | 優良民間修理店 |
|---|---|---|
| デイトナ(クロノグラフ) | ¥117,000〜 | ¥45,000〜 |
| サブマリーナー / GMTマスターII | ¥105,000〜 | ¥30,000〜 |
| エクスプローラー / デイトジャスト | ¥105,000〜 | ¥28,000〜 |
| オイスターパーペチュアル | ¥82,500〜 | ¥25,000〜 |
※あくまで参考値の目安と理解ください。
民間修理店を選ぶ際の「絶対条件」
3200系ムーブメントの複雑化により、民間店選びは以前より難しくなっています。純正パーツを安定供給できる「ロレックス技術認定店」であることはもちろん、1年以上の修理保証があるかを確認してください。
修理代見積もりの価格の幅は店舗によって広いため、安さだけで選ぶと、非純正パーツや独自改造を施した個体扱いとなり、後々の正規サービスで受付拒否・純正パーツへの戻しを求められる例もあったりする、「改造品扱い」のリスクが伴います。
資産価値を守るためのケーススタディ:放置は「数万円」の損失

「時間が正確だからまだ大丈夫」という過信が、最も危険です。
ロレックスは削れながらでも動いてしまうため、ある日突然、修復不可能なダメージへと蓄積します。注意喚起のため、シミュレーションとして、AさんBさんの事例を紹介しましょう。
| ユーザー事例 | 症状と対応 | 最終的な経済的損失 |
|---|---|---|
| Aさん(賢明な判断) | 異音に気づいて即依頼。ローター芯のみの交換。 | 約60,000円。査定額も維持。 |
| Bさん(放置の果て) | 20年間放置。地板や裏蓋が削れ、全域汚染。 | 修理代15万円超。買取査定も大幅減額。 |
正規修理で発行される「国際サービス保証書」は、中古市場で数万円以上のプラス査定を生む傾向があるため、「魅力的な付加価値」となりえるといえます。修理費を「出費」ではなく、将来への「投資」として捉えるのが現代のオーナーの常識と心得ましょう。
迷えるロレックスオーナーへの最終決断マトリクス
| 重視すること | 推奨する修理先 | 理由 |
|---|---|---|
| 安心感・一生使い続けたい | 日本ロレックス(正規) | 100%純正パーツと2年間の国際保証。 |
| 将来の売却価格を最大化 | 日本ロレックス(正規) | 国際サービス保証書が「真贋と整備の証」になる。 |
| コストを抑えて実用性を回復 | 優良民間修理専門店 | 正規の半額〜7割程度の費用で同等精度を実現。 |
よくある質問(FAQ)と注意点
Q:Redditで「自分でオイルをさせば音が消える」と見ましたけど?
A:絶対におやめください! 最新の3235ムーブメントは高度な密閉構造(エンクロージャー)を持っており、素人が開けるだけで防水性が失われ、微細な塵が混入。最悪の場合、正規修理拒否という「資産価値ゼロ」の結末を招きます。あえて再度強調します、絶対におやめください!
Q:並行輸入品でも日本ロレックスで修理できますか?
A:はい、可能です。ロレックスには「並行差別(正規品と並行輸入品の扱いに差があることを指す)」が一切なく、本物であれば等しく最高峰のサービスを受けられます。
Q:磁気帯びでカタカタ音がしますか?
A:磁気は精度を狂わせるだけで、物理的な打撃音は出しません。音が鳴っているなら物理的な損耗の可能性が高いです。
ロレックスを振るとカタカタ音がする原因と修理代 まとめ:今日の「音」への配慮が、10年後の価値を決める

ロレックスから聞こえる音の変化は、時計があなたに送っている大切なメッセージです。
2026年という、高級腕時計がかつてないほどの資産価値を持つ時代において、メンテナンスを怠ることは「資産の棄損」に他なりません。
- 新型(3200系)の「シャカシャカ」:安心して使い続けてください。シャカシャカ音は最先端技術の鼓動です。
- 旧型(3100系)の「カタカタ」:すぐに使用を止め、プロフェッショナルに預けてください。
適切な処置を施されたロレックスは、再びあなたの人生のパートナーとして、静かに、そして正確に時を刻み始めます。最新の受付状況は >> ロレックス公式のアフターサービス案内 も併せてチェックしてみてください。
※本カテゴリは「ロレックス」に関する製品情報、取り扱い上の注意点、修理や真贋に関する一般的な情報をまとめたものです。当サイトは各メーカーの公式運営者ではありません。詳細・最新の公式情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。

